人権の擁護者たち
ネルソン・マンデラ(1918年~)

ネルソン・マンデラは20世紀の人権のシンボルとして最も代表的な存在のひとりです。自国民の自由に対するその貢献により、彼は世界中の人権擁護者に大きな影響を与えています。南アフリカのトランスケイで部族長の孫として生まれたマンデラは、大学で法律の学位を取得しました。1944年、マンデラはアフリカ国民会議(ANC)に参加し、政権を握っていた国民党によるアパルトヘイト政策を廃止するために活発に活動しました。その政治活動により裁判にかけられた際、マンデラは次のように宣言しました。「私は白人の支配に対して戦い、黒人の支配に対しても戦ってきた。私は、すべての人が調和し、平等な機会を持って共に暮らしていく、民主的で自由な社会という理想を抱いてきた。私はその理想のために生き、それを成し遂げることを望んでいる。しかしもし必要であれば、その理想のために死ぬことも恐れない。」

この裁判で終身刑を宣告されたマンデラは、釈放されるために自分の政治的な立場を変えることを繰り返し拒否し、急速に盛り上がった反アパルトヘイト運動における抵抗のシンボルとして、大きな影響を持つ存在になりました。1990年2月、ようやく釈放されたマンデラは、彼とその同志たちが40年近く前に定めた目標を達成するために、さらに激しく抑圧と戦いました。1994年5月、マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任し、1999年までその地位に留まりました。マンデラは、少数による支配とアパルトヘイトからの移行という課題を乗り切り、国内と国家間の和解を推進したことにより、国際的な尊敬を受けることになりました。2008年には、彼の90歳の誕生日に、その生涯を記念し、自由と平等という理想へのさらなる献身を称える国際的な祝賀会が開催されました。

「理解できる言葉で誰かに語りかければ、その言葉は彼の頭に入るでしょう。彼の言葉で語りかければ、その言葉は彼の心に届くでしょう。」 ネルソン・マンデラ