人権
カリキュラム

人権はどうして重要なのでしょう?「人権」という言葉が生まれる遥か前に、人々は人間の基本的な自由のために戦い、そして死んでいきました。実際、この戦いは何千年にもわたって続き、今なお終わっていません。

究極的に言って、人権は、暮らしの中で人々が大切にしているものすべての基盤にあるものです。それらがないと、永続する幸せは実現し得ないものになります。というのも、個人の安全はなくなり、自由も機会もなくなるからです。そのため、人々はそれらの人権の基本的な重要性について長い間認識してきており、それらについて主張し、守ってきました。

しかし、主要な国家が集まって真に普遍的な人権の憲章を生み出すまでには、世界大戦、そして何千万という人々の死を乗り越えなければなりませんでした。

世界人権宣言は、人権に関する世界最高の法律文書です。その序文「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利とを認識することは、世界における自由、正義及び平和の基礎である」は、現代の人権制度の核心を成す原理を力強く表明しています。

しかしながら、地球上のほぼすべての国で、拷問や人身売買、飢餓、不当逮捕、差別、その他さまざまな人権侵害にさらされている人々が確実に存在するという、おぞましい現実があります。

そこで根本的な問題にたどり着きます。ほとんどの人々は、世界人権宣言とそれに含まれる30の権利のことをよく知らないのです。ですから、世界人権宣言の目標を主張することと、それを達成することの間には大きなギャップがあります。自由でない人は無数にいます。公正であるべきものがそうではないことも多々あります。長い間平和とは無縁な地域は世界各地にあります。

普遍的な人権という理想と、広範に広がる人権侵害という現実との間にある大きな隔たりに橋を架けること、これは大きな課題です。

教育者は、無料の教育者のためのガイド、DVD、ブックレットを用意し、自分たちのカリキュラムに人権の教育を含めることによって、人権を実現させるために多くのことを行うことができます。

警察関係者、司法関係者、青少年を指導する立場にいる人たちもこの教材を勉強するべきです。そして自分たちの組織や政府機関の内部でこれに対する意識を向上させるために利用してください。それによって世界人権宣言を彼らの国、州、その他の地域に浸透させるスピードを速めることになります。

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